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18歳の小さなオトナは、社会を変える。

有識者の声

「じゃあ大人たちはできているんですか」と問い返せばいい ― 湯浅 誠


プロフィール

名前・役職

湯浅誠 氏
社会活動家

経歴

NPO法人自立生活サポートセンター・もやい事務局長、反貧困ネットワーク事務局長他。著書に『反貧困』(岩波新書、2008年、第14回平和・協同ジャーナリスト基金賞大賞、第8回大仏次郎論壇賞)、『貧困襲来』(山吹書店、2007年)、『本当に困った人のための生活保護申請マニュアル』(同文館出版、2005年)。最近著は『正社員が没落する』(堤未果氏と共著、角川新書、2009年)、『派遣村』(いずれも共著、岩波書店・毎日新聞社、2009年)など。2008~09年年末年始の「年越し派遣村」では村長を務める。2009年10月、内閣府参与に就任。

メッセージ

「18歳で正しい判断ができるのか」と言われたら、「じゃあ大人たちはできているんですか」と問い返せばいい。私は18歳選挙権に賛成です。

 自分が18歳のとき何を考えていたか、思い出してみる。
 高校3年生のとき、私は自分のことで精一杯だった。「青年期の悩み」と言ってしまえばそれまでだが、強い自意識に悩まされていた。街を歩くときにはメガネを外して歩いた。クリアに見えてしまうと、他人の視線が気になったからだ。太宰治や哲学書に「ハマった」のもこの頃だった。大学受験を控えていたのに、勉強が手につかなくて困った。
 たしかに「世の中のこと」は考えられなかったかもしれない。「どこの政党がいいか」と問われても「僕は今それどころじゃありません」という感じだっただろう。
 ただ、20歳になれば違ったかと問われれば、そうでもなかった。
 20歳から児童養護施設の学習ボランティアを始めていたが、それが自分の中で「政治」と結びついていたかといえば、たしかに結びついてはいたのだが、「政党選択」という選挙のルールに沿ったものではなかった。もっと非現実的で抽象的な、「どんな世の中が望ましいのか」といった問いを抱えていた。おじさんたちが政治家のくっついた別れたに熱狂する理由は、さっぱりわからなかった。
 おそらく、各政党の政策パッケージを見比べて優劣を吟味し出したのは30歳前後になってからではなかっただろうか。
 しかし私は、18歳の選挙権付与に賛成だ。
 それは、18歳の若者たちが各政党の政策パッケージを正しく吟味できると考えるからではない。そんなことは20歳になればできるというものではないし、もっと年上の「大人たち」だってできていない。
 理由は、「社会」が大人として扱っているからだ。18歳で働きだす人はたくさんいる。児童養護施設からも出ないといけない。不当な扱いを受けることもあるだろう。そのときに批判票や棄権でもいい、政治や社会に意思表明できる機会があるべきだ。
 18歳19歳はたしかに若い。しかし「18歳で正しい判断ができるのか」と言われたら、「じゃあ大人たちはできているんですか」と問い返せばいい。正しさには、失敗に学びながら近づいていくしかない。
 学びの機会は早くからあったほうがいい。

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